道具にはたいてい
持つための柄があって
そこに
樹が年月重ねた
年輪に続くように
木になり
材になり
柄になって
人とともに働き
人と道具が
絵になるような
慣れた道具が
使いこなされている
景色になる
慣れるって
心が立って貫かれている
何に貫かれて
営みの道や
道具を定めるんだろう…
こころの芯には
最初っから
何かあるのかもしれない。
手にはあまり持ちすぎず
心のうちは
あまり肥やし過ぎずに
削いだり磨いたりしていたら
何か見えてくるんだろうか?