枝の中でも
特別な存在だ、と思ったのは
果実の軸
例えば林檎なら
五弁の花の相似形
実のなかにも五弁の花が咲くように
種を収めているのは
林檎を輪切りにしたらわかること
地球色の林檎ちゃん
今ついている枝は
軸ではなく、何かの小枝だけど
軸は、その一個の実のために
働いてくれていた一本で
私たちのへその緒みたいでもある。
と、思ったら
なんだかとても愛しく思えた。
たかが林檎の軸に
こんな思いがめぐってしまう
変な人は私くらい?
林檎の皮をむき
芯をとり
生ごみになるものたちのなかでも
軸は取るに足らない小さなもの
だけど、一個の林檎は
ここからもたらされるものでできてる。
次にフェルトの林檎、作る時は
本物の林檎の軸で作ろう!